精神医学論集 1914‐1962

この本に書かれている事は簡潔明瞭ではない。ほとんどの論文が専門的で一般の読者には理解し難い。この本を読むにはある程度の医学的知識が必要である。もしそれがなければ、意味の分からない内容に閉口するであろう。しかしこの本が精神医学分野に大きな影響を与えたのもまた事実である。それらを鑑みるとこの本はカウンセラーや精神科医などの精神に関わる仕事に従事する人々に読まれる必要があると思う。むろん、これだけが全てではない。クレッチュマーが論考したヒトラーの台頭に関する「プロパガンダ」などは一般の人々も読んでおいていた方がいいであろう。だがそれでもこの本を読破するには専門的な知識が必要である。したがって私はこの本を興味本位程度で購入する事をお勧めしない。そしてあまりに専門用語が頻出するために私はこの本を星四つにした。なんにせよ、文章は分かりやすく書かなければならないのである。